発達障害の可能性がある高校生は、日常生活の中でさまざまな生きづらさを感じています。
生きづらさの原因は、本人の意思ややる気に関係なく、発達障害の特性によるものです。
高校生は社会にでる時期が近づいています。
本人と周囲が発達障害を認識し、高校卒業後の社会生活につながるサポートを受けることが大切です。
発達障害の高校生の特徴
発達障害は以下の3種類に分類されています。
- 注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害(ADHD)
- 自閉症スペクトラム障害(ASD)
- 学習障害(LD)
発達障害の特性は一人ひとり異なり、同じ障害の人でも得意不得意があります。
そういった特性が生きづらさにつながります。
長い間生きづらい状態が続くとうつ病などの二次障害につながる可能性があります。
高校生で発達障害の可能性に気づいたら、専門機関に相談し正しい診断を受けるという選択肢もあります。
正しい診断を受けることで適切な医療や支援につながることができます。
発達障害の高校生が生きづらい理由
発達障害の高校生が生きづらいと感じる理由をまとめました。
- 人間関係がうまくいかない
- 勉強や部活が続かない
- スケジュールや持ち物などの管理ができない
人間関係がうまくいかない
発達障害の高校生は、人間関係がうまくいかず悩むことがあります。
例えば、ASDの人は人とのコミュニケーションが苦手な特性をもっています。
相手の気持ちや意図を汲み取れないことがあり、不用意な発言で相手を怒らせてしまうことがあります。
コミュニケーションが苦手なため、クラスで孤立し、不登校につながることもあります。
勉強や部活が続かない
発達障害の高校生は勉強や部活が全くできないというわけではありません。
発達障害の特性によって得意不得意があり、特定の教科は理解できないということもあります。
そのため、勉強や部活を本人がやりたくでも周囲と同じようにできない場合があります。
また、発達障害の特性によって集中力が続かないことがあり、周囲からやる気ないとみなされてしまうことがあります。
スケジュールや持ち物などの管理ができない
発達障害の高校生は、スケジュールや持ち物の管理が苦手な場合があります。
例えばADHDの人は、約束や予定を忘れる、整理整頓が苦手などの特性があります。
そのため学校の先生からやる気がないとみなされたり、評価が低くなってしまったりすることがあります。
周囲に迷惑をかけてしまうことがあるので、孤立してしまう原因にもなります。
発達障害の高校生には適切な学びの場が必要
発達障害の高校生には、発達障害の特性を理解し、適切なサポートをしてくれる学びの場が必要です。
通信制高校は発達障害の生徒も在籍しており、適切なサポートを受けながら高校卒業を目指すことも可能です。
発達障害で高校生活に難しさを感じている場合は、一度通信制高校に相談してみてはいかがでしょうか。