全日制高校で留年が確定すると同級生と同じく高校3年生の3月で卒業することはできなくなります。
在籍している高校を卒業するためには、留年した学年をもう1度4月からやり直し、卒業に必要な単位を取得する必要があります。

高校を留年してしまったのには何かしら理由があるのではないかと思います。
もう1度同じ学年で学び直すというのは、モチベーションの維持が難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。

全日制高校で留年が確定しても通信制高校に転校すれば、高校3年生の3月で卒業できる可能性があります。
この記事では、全日制高校で留年が確定しても高校3年生で卒業する方法をまとめました。
高校で留年が確定してしまったという方はぜひ参考にしてください。

高卒資格を取得する要件

高校を卒業するということは、「高等学校卒業資格」を取得するということです。
全日制高校と通信制高校では、高卒資格を取得できる要件が異なります。
取得要件は異なりますが、全日制高校でも通信制高校でも取得できる高卒資格は同じです。

高卒資格の主な取得要件は、

  • 3年以上の在籍
  • 74単位以上の単位取得

です。

ただし、全日制高校の多くは学年制という単位取得方法を採用しています。
学年制は、学年毎に取得するべき単位数が決まっています。
成績や出席日数が基準を満たすことができず、1つでも単位を取得することができないと留年(原級留置)となります。
救済措置として補習や追試が行われる場合がありますが、それらも求められる基準を満たす必要があります。

通信制高校は単位制を採用しています。
単位制は、高校に3年以上在籍し、学年に関係なく74単位を取得すれば卒業することができます。
そのため、学年制よりも単位取得のスケジュールの自由度が高いと言えます。

留年が確定しても高3で卒業する方法

高校で留年が確定してしまったら、高校を卒業する方法は2つご紹介します。

  • 留年して卒業を目指す
  • 転校して卒業を目指す

留年をして卒業を目指す

在籍している高校で留年をして卒業を目指す方法があります。
卒業に必要な単位を取得するためには、同級生の1つ下の学年でもう一度1年間をやり直す必要があります。
定期テストや行事も含め、4月からやり直すことになるので、最後までやり切るという強い意志は必要になるかもしれません。
同級生と一緒に高3の3月で卒業することはできませんが、今在籍している高校で卒業資格を取得することができます。

転校して卒業を目指す

在籍している高校で留年をせず高校卒業を目指すこともできます。
それは通信制高校に転校し、残りの単位を取得することです。
この方法であれば同級生と同じ高3の3月で卒業できる可能性があります。

通信制高校は学年制ではなく単位制なので、学年毎に取得しなければいけない単位数は決まっていません。
全日制高校で認定された単位は通信制高校に引き継ぐことができます。
通信制高校に転校し、必要な単位を取得することができれば、予定通り高3の3月で卒業することができます。
ただし、通信制高校に転校しても高3の3月までの残期間が短か過ぎる場合は単位の取得が間に合わない可能性があるので注意が必要です。
留年が決まったら、すぐに通信制高校に相談をしましょう。

通信制高校で卒業を目指そう!

全日制高校で留年が確定してしまったら、通信制高校への転校するのも1つの選択肢となります。
通信制高校に転校し、同級生と同じ高3の3月で卒業すると進学や就職の際に不利益になることがありません。
個別に合った適切なサポートをしてくれる通信制高校で卒業を目指すのも良いのではないでしょうか。