子どもが不登校になると、学校に行けないことへの罪悪感や、どうしてうちだけ・・と複雑な気持ちになるのではないでしょうか。そして、不登校になった原因を探して、解決したくなると思います。
不登校の原因を知ることで、解決できるはずだという理論はその通りですが、不登校の原因は何なのでしょうか。

今回は、不登校の原因について、文部科学省の研究調査の知見も紹介したいと思います。

不登校の原因は?

不登校の原因は、学校や教育などの社会、文化的問題や個人の性格等と言われていて、いまいちはっきりとした答えはありません。

昔は、不登校の原因は、子供の性格や親の育て方などと言われていたこともありました。不登校になるのは子どもが弱いからとか、育て方が悪いとか、根拠のない批判をされた方もたくさんいるでしょう。
根拠もないのに、酷いですよね。

ひろゆきさん風に言うと、「それってあなたの感想ですよね」とかって返したくなります。

でも不登校は年々増加していて、個人や家族を原因として説明することは不可能になってきました。
昭和から平成、令和へと時代が変わり、社会も変わってきました。生きづらさを訴える若者の声も多いですよね。
不登校の原因も、何らかの社会的な要因があると考えるのが自然です。

1992年には、文部科学省による研究会議で「すべての子供が不登校になり得る」表明されました。
(参照:文部科学省)

不登校の原因は、個人的なものではないということです。

すべての子どもが不登校になり得る

不登校は誰もがなる可能性を持っています。
原因は多岐に渡りますし、もし原因を特定できたところで、解決するかどうかわかりません。

不登校の解決って、学校に「戻れる」ことなのでしょうか。

学校で得られるものは、確かに多いです。勉強、友達、たくさんの経験。
でも学校に戻ること、多くの人がやっていることに合わせることが、その子にとっての正解とは限りません。

昔は不登校というのはごくわずかしかいませんでした。
今、不登校になっている子は全国では24万人以上います。(参照:文部科学省)

もしかすると近い将来、不登校がスタンダードになっているかもしれません。

じゃあ、不登校で何が困るかというのは、子どもの気持ちが沈んでしまっていることではないでしょうか。

学校に戻ることだけが正解ではないですが、学校に行かないことによるデメリットがあることも確かなので、対処法についてはよく考えていきたいですね。