高校留年すると同級生と一緒に高校卒業できなくなり、本人もショックでしょうが保護者の方のショックも大きいと思います。
みんな高校3年生で就職活動をしてそのまま就職するのに、高校留年してしまうと気になるのが就職のことではないでしょうか。
高校留年すると就職に不利なのか、高卒求人の就職指導などを行っている立場から考えてみたいと思います。

高校留年する理由

高校は義務教育ではないため、その高校の基準に満たない場合は留年することがあります。
留年してしまう理由は大きく分けて2つです。

  • 出席日数が足りない
  • 成績が足りない

出席日数が足りない

心身の病気によって高校を欠席していると出席日数が足りなくて留年することがあります。
素行不良などで停学になってしまうと、高校によっては出席日数が足りなくなることもあります。
何日休んだら留年になるのかは、その高校によって違います。
親切な高校だと、個別に補講を実施してくれて出席日数にカウントしてくれる高校もあるようですが、全ての高校がそうしてくれるとは限りません。

成績が足りない

高校には定期試験があり、その成績が足りないと留年してしまうことがあります。
複数の教科で欠点を取ると留年することがあります。
何教科で、何点だったら留年するのかはその高校によって違います。

高校留年すると就職に不利な理由

同級生は高校3年で就職活動をしていて、卒業してそのまま就職します。
高校留年すると就職に不利な要素は大きく分けて2つ考えられます。

  • 高校留年した理由を就職面接で聞かれる
  • 内定をもらっても卒業まで待ってもらえない

高校留年した理由を就職面接で聞かれる

高校1年生、高校2年生で留年した場合、就職面接でその理由を聞かれることがあります。
企業の採用担当として留年の理由が気になるのは当然のことです。

心身の病気で長期欠席していて留年したのなら、それは治ったのか聞かれるでしょう。
高校の進度が合わずに成績が足りなくなって留年したのなら、遅れを取り戻すためにどう工夫したのか聞かれるかもしれません。
怠学によって成績が足りなくなって留年したのなら、そのことについてどう思っているのか聞かれるかもしれません。

留年することは悪いことではないですが、多くの生徒が現役で進級や卒業していくので留年したとなれば、その理由について採用担当者が納得する答えを用意しなければいけません。

心身の病気が治ったならばそのことを伝えればいいし、勉強の遅れで留年したならどのように取り戻したかを話せばいいでしょう。
怠けてしまったのであれば、当時はそうだったが心を入れ替えて勉強を頑張ったと言えれば良いと思います。

高校を留年すると就職面接でそのことについて聞かれることになりますが、きちんと話せれば不利になる程度も軽減されるでしょう。

内定をもらっても卒業まで待ってもらえない

高校3年生で留年してしまう場合、もし企業から内定をもらっていても延期になった卒業まで待ってもらえないことがあります。
苦労して手に入れた内定でも、高校3年生で留年してしまうとせっかくの就職のチャンスがふりだしにもどってしまいます。

留年せずに通信制高校を現役卒業する

高校を留年すると就職に不利になることがあります。
不利の程度は軽減することはあっても、全くの平等というわけにはいかないでしょう。
多くの生徒は高校3年間で卒業してそのまま就職するからです。

高校留年するには人それぞれの事情があると思います。
でも留年しないに越した事はありません。

留年するとわかった時点で通信制高校に転校すれば、高校3年生で卒業することが可能です。

通信制高校に転校するにも本人と保護者の方との話し合いが大切ですが、通える場所にある通信制高校に一度話を聞きに行ってみてはいかがでしょうか。