高校3年生で転校しても予定通り3月で卒業することができるのでしょうか。
同級生と同じく3月に卒業するためには、転校先の高校で3月までに高校卒業の条件を満たす必要があります。
条件を満たすことができないと卒業することができないので、しっかり情報収集をして転校先の高校を決めることが大切です。

この記事では、

  • 高校を卒業するための3つの条件
  • 高校3年生で転校し、3月に卒業することはできるのか

について解説します。
高校3年生で転校したいと考えている方の参考になればい幸いです。

高校を卒業するための3つの条件

高等学校卒業資格を取得するための条件は学校教育法で定められています。
高校を卒業するためには、全日制高校・定時制高校・通信制高校のいずれかを卒業する必要があります。
どの高校を卒業しても取得できる「高等学校卒業資格」は同じです。

高等学校卒業資格を取得するための条件は以下の3つです。

  • 高校に3年以上在籍する
  • 卒業までに74単位取得する
  • 卒業までに特別活動に30時間以上出席する

高卒資格を取得するためには、卒業までに74単位を取得する必要があります。
単位を取得する方法は、学校により異なります。
全日制高校では「学年制」、定時制高校・通信制高校では「単位取得制」の高校が多いです。

「学年制」の高校では、1年間に取得する単位数が決まっており、1単位でも取得できない単位があれば留年することになります。
「単位取得制」の高校は3年間で74単位を取得すれば卒業することができます。
学年制と比較すると自由度の高い取得方法です。

高校3年生で転校しても3月に卒業できる?

高校3年生で転校をしても3月に卒業することは不可能ではありません。
前の学校で取得した単位は転校先の高校に引き継ぐことができるからです。
ただし、転校先の高校で卒業までに残りの単位を取り切ることが条件になります。
前の学校で取得した単位数が少なかったり、転校時期が遅かったりすると卒業時期はずれる可能性があります。

高校3年生で転校して、3月に卒業するためのポイントを3つにまとめました。

取得済みの単位数を確認する

前の高校で取得した単位は転校先の高校へ引き継ぐことができます。
ただし取得した全ての単位が引き継げる訳ではありません。
全日制高校に多い「学年制」の高校では、学年末に単位の認定が行われます。
そのため、高校3年生の途中で転校をすると、2年生までに取得した単位は引き継ぐことができますが、3年生で取得した単位は認定されていないので引き継ぐことができません。高校2年生までに取得した単位数が多ければ3月で卒業しやすくなります。

3月卒業が可能な高校を選ぶ

高校によって1年間に取得できる単位数は違います。
また、1年間に取得できる単位数の上限が決まっている場合もあります。
同級生と同じく3月で卒業をしたいという場合は、卒業までの残日数で必要な単位が取れる高校を選ぶ必要があります。

できるだけ早く転校をする

高校3年生で転校したいと考えている場合は、できるだけ早く転校をした方が3月で卒業できる可能性が高くなります。
高校2年生までに取得した単位を引き継いだとしても、高校3年生の後半で転校すると卒業に必要な単位を取りきることができないかもしれません。

全日制高校から全日制高校への転入は、受け入れ時期が年3回と限られています。
転入試験があったり、転入生を受け入れていない高校もあります。
全日制高校と比較すると、通信制高校の方が転入時期や制度が柔軟です。
引越し以外の理由で転校する場合は、通信制高校を選ぶ生徒も多いです。

高校3年生で転校するならすぐに通信制高校に相談しよう!

高校卒業後の進学や就職を考えると、できれば3月で卒業したいですよね。
3月で卒業するためには、計画的に残りの単位を取得することが大切です。
サポートの手厚い通信制高校に相談してみてはいかがでしょうか。